神経を抜いた歯はどれくらい持つ?
寿命を長く持たせる3つのポイント
皆様こんにちは。
新鎌ヶ谷駅の歯医者「甘利歯科医院」です。
むし歯が進行して、神経にまで感染が広がると、「根管治療」を行います。
「根管治療」とは、汚染された神経や血管を丁寧に取り除くことで、悪化したむし歯でも、歯を残す可能性が広がる治療です。
けれども、神経を取り除くと、一般的に歯の寿命が短くなる傾向にあります。
神経を抜いた歯はどれくらい持つのでしょうか。
また、神経を抜いた歯の寿命をできるだけ長く持たせるには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
神経を抜いた歯の寿命〜どうして短くなるの?~
根管治療を受け、神経を抜いた歯の寿命は、およそ11年であるという研究結果がアメリカで発表されています。
神経を抜いた歯の寿命が短くなる原因は、大きく3つ考えられます。
【原因1】むし歯に気付きにくい
神経を抜いているので痛みを感じにくく、むし歯に気付かず発見が遅れがちになります。
もともと、神経を抜く治療をしている時点で大きく歯を削っているケースが多く、むし歯に気付いたときには、歯を抜かなくてはいけないことがあるのです。
【原因2】神経を抜いた歯に栄養が届かない
歯に栄養を運んでいるのは、歯の周りにある血管です。
根管治療では、神経と一緒に汚染された血管も除去するため、歯に栄養が届かなくなります。
栄養が届かない歯は脆くなり、寿命が短くなってしまうのです。
【原因3】歯と被せ物との間に汚れが溜まりやすくむし歯リスクが高まる
根管治療で歯を削った部分は、被せ物などで歯の機能を補います。
そこの被せ物との隙間に汚れが溜まりやすく、むし歯のリスクが高くなることがあります。
神経を抜いた歯の寿命を長くするポイントは?
神経を抜いた歯の寿命をできるだけ長くするポイントを紹介します。
【ポイント1】根管治療を最後まで行う
根管治療は、汚染された神経や血管をできるだけ取り残さないために、丁寧に治療を行います。
そのため、治療が複数回かかるケースがほとんどです。
途中で治療をやめてしまうと、治療部分に細菌が入り込み、さらにむし歯が悪化してしまいます。
お忙しい中治療を続けるのは大変だと思いますが、治療を最後まで行えるよう当院でもサポートいたします。
【ポイント2】定期検診を受ける
定期的に検診を受け、治療した歯や、お口全体のチェック、再発を予防するクリーニングなどを行いましょう。
もしむし歯や歯周病になっても、早期に発見・治療が可能になります。
【ポイント3】セルフケアを徹底させる
歯の健康を保つためには、毎日の歯磨きが大切です。
当院では、患者様のお口に合わせたブラッシング方法をアドバイスしますので、毎日のセルフケアに取り入れるようにしてください。
むし歯の治療が終わったあとも定期検診にお越しください
むし歯や歯周病は、治療後のケアで歯の寿命が左右されます。
定期検診を続けることで、神経を抜いた歯でも、寿命が長持ちする可能性があります。
1本でも多く自分の歯を残し、健康なお口を維持できるように、治療が終わったあとも、歯の定期検診を受けるようにしましょう。